CPUとは?

CPUとは

CPU とは「セントラル・プロセッシング・ユニット」の略で「中央処理装置」という意味です。
パソコンの中心となり、全体の処理や計算を行う、まさに「頭脳」と言える部分です。

CPU が良いものであるほど、そのコンピュータは複雑で多くの処理を、速く安定して行えます。

CPUの早さの指標“クロック数”

CPU の名前の後ろに「1.8GHz」とか「2.4GHz」とか書いてある数字の事です。
単純にこの数字が大きいほど、処理が速い=性能が良い、と思って構いません。
CPU の性能を、もっとも簡単にチェックできる数値ですね。

現在は「ターボブーストテクノロジー」という機能により、CPU のクロック数が可変するようになっています。
例えば 3GHz の CPU でも、作業が少ない時は 2GHz で動き、逆に忙しい時は 3.6 GHz で動いたりします。

よって性能表には「定格 3GHz、最大 3.6GHz」といった感じで、上限性能が併記されるのが一般的になっています。

コアの数

コア」とは CPU の中心部分であり、実際に処理を行うところです。
つまりこの「コア」が、コンピューターの頭脳と言えますね。

複数のコアがある事を「マルチコア」と言います。
マルチコアの CPU は性能の表記に「3Ghz x2」や「2.6Ghz x4」など、「x2」「x4」というコア数を表わす表記が付くことが多いです。

デュアルコア(コア2つ)やクアッドコア(コア4つ)だと、コンピューターが多くのソフトを同時に動かさなければならない時でも、複数のコアでその作業を分担することが出来ます。

使用するソフトがマルチコアに最適化されていれば、1つのソフトを複数のコアで効率的に動かす事も可能です。

CPUの銘柄

CPUには、用途によって使い分けられるパターンが多いです。
代表的なインテルのCPUの特徴をご紹介します。

Intel Atom シリーズ

超低電力で動作するCPUです。

主にノートブック向けで、希に一部の超小型デスクトップにも搭載されます。
比較的性能は高くなく、ネットを見たり動画を視聴したりと言うレベルが丁度良い感じです。

クリエイティブなイラストや画像編集には不向きです。



Intel Celeron / Pentium シリーズ

ベーシックで安価なCPUです。

一般的なPCの使い方では、Celeron / Pentium が適役です。
複雑な作業には向きませんが、カレンダーを作ったり、写真を撮りためたりするお家用PCとしてはベストな選択です。

クリエイティブな作業にはやや不向きですが、ディスクリートグラフィックスを追加することで、苦手とする画像処理に強くなりますので、安価に仕上げたい方はセットでどうぞ!



Intel Core i3 シリーズ

上位モデルの“Core i シリーズ”の入門モデルです。
擬似的にCPUのコア数を倍に見せかけて処理を高速化する「ハイパースレッティング」を搭載しています。

イラストや簡単な写真編集にも十分耐えられるモデルです。
複雑な作業も難なくこなしてくれます。

クリエティブな作業には向いていますが、大きな画像や動画を扱う場合、ディスクリートグラフィックスは追加しましょう。
特にAdobeやClipStudioを快適に使うには必須と言えるでしょう。



Intel Core i5 シリーズ

上位モデルの“Core i シリーズ”の中堅モデルです。
物理的にコアの数がi3よりも多く設定されており、高速に動作します。

プロユースにも耐えうる性能があり、とても快適な作業環境を提供してくれます。

クリエティブな作業には向いていますが、大きな画像や動画を扱う場合、ディスクリートグラフィックスは追加しましょう。

特にAdobeやClipStudioを快適に使うには必須と言えるでしょう。



Intel Core i7 シリーズ

最上位モデルの“Core i シリーズ”の最上位モデルです。
物理的に多くのコアが配置されるだけでなく、擬似的にCPUのコア数を倍に見せかけて処理を高速化する「ハイパースレッティング」を搭載しています。
また処理を高速化するキャッシュを大量に搭載し、各種支援機能も搭載しています。

ほぼ全てのユーザに最高のPC体験をもたらすことのできるCPUです。
これに最高のディスクリートグラフィックスを追加したら、ゲームも快適で美麗になります。



Intel Xeon シリーズ

プロ向けモデルのCPUになります。
一般向けのCore i シリーズに搭載された機能は勿論、大量の演算を求められる3DCGなどでも難なく動作可能です。
キャッシュを下位モデルと比較し1.5倍から2倍程搭載し、これが高速化の肝になっています。
エラー訂正機構が付いており、Reg ECCメモリと組み合わせると最高の安定性をもたらします。

プロならば一度は使ってみたい逸品です。